福島県白河市に復元された奥州白河城
令和6年度の全国石材技能士会の研修にて行ってきました。
南北朝時代に結城親朝が小峰ヶ丘に城を構えて
「小峰城」と名付けたのがはじめと言われています。
江戸時代の寛永4年に丹羽長重が十万石の領主として棚倉藩より
移封され幕命により城郭の大改修が行われました。
その後、榊原、本多、奥平、松平、結城松平、久松松平、阿部と
七家21代の城主の交代があったが最後の阿部氏が棚倉藩に
移封された後、白河は幕府領となって城郭は二本松藩丹羽氏が
預かることになり戊辰の役の攻防で落城しました。
名前の通り城壁は白河石で作られています。
本来であれば三重櫓などもっと目を引くものもあるのですが
やはり石屋ですので石の部分に目がいってしまいます。
細かい修復が行われていますが石積みで言ういわゆる端っこの「角石」の
大きさには正直圧倒されます。
これはこの小峰城に限ったことではなく
皇居のある江戸城でも同じです。
それだけこの角の部分にかかる「圧」を受け止めるには
これだけの大きさがなければいけないと言うことにもあります。
当時の石積みの職人たちは経験と勘でこの城壁を組み上げているのです。