• たかが石・・・されど石・・・

こんにちは。
前回の日吉大社に続いて
今回は比叡山延暦寺です。
前回の日吉大社の回でもお話しましたが
日吉大社と延暦寺はほぼ一緒の土地であります。
(詳しくは⇩から)
平安京の表鬼門の守神

よって日吉大社の横が比叡山延暦寺の参道になります。

ただ、参道から歩いて上がれるほど甘いものではありませんので
文明の力を借ります。
はい。ケーブルカーです。

結構、急な勾配を約20分くらいでしょうか上がって到着です。
見事な眺望が広がって、眼下には琵琶湖が広がります。

ここから歩いて登っていきます。
ここが入り口(?)になるのでしょうか?
湿気と暑さと山登りでこんな憔悴しきった顔になっています。

延暦寺会館に向かって昼食をとり
国宝である「根本中堂」へ向かいます。

現在、修復中ですので全体は見られないのですが
逆に、屋根の上から見学できますのでかなりレアな状態でした。
本堂内では撮影禁止でしたので写真は撮れませんでした
僧侶の方が解説してくださっているのですが
中に入ると冷房が効いているのかと思うほどひんやりとして
何か目に見えない圧迫感というか荘厳というか表現しにくいのですが
目に見えない「圧」のようなものを感じました。

本堂内には1200年絶えることなく灯し続いている
「不滅の宝灯」もありました。

修復中の屋根部分は撮影オッケーでしたので撮ったのですが
なにしろスケールが大きすぎて・・・

ちなみにこちらが修復中の外観です。

ちょっとしたバカでかい体育館!いやいや!飛行機が入っている格納庫か?というくらいの建物でした。

そして大講堂へ向かいます。
こちらで延暦寺のお話を聞きます。

 

恥ずかしながら各宗派の本山へ来たのって今回の延暦寺以外だと
東京の護国寺くらいしかなかったのです。
そしてそのお話の中で出てきたのが
「延暦寺」という建物は存在しない!ということ。

「ん??」ってなりますよね。
比叡山全てが延暦寺なんだそうです。
この延暦寺は滋賀県と京都府にまたがっているのですが
「京都〜大原三千院〜」って歌あるじゃないですか。
あの大原三千院も比叡山延暦寺の一部なんだそうです。

真言宗の弘法大師空海と天台宗の伝教大師最澄の二人が
日本に仏教を伝えた功労者であります。
そして延暦寺といえば現存する仏教の
主たる宗派の開祖が出たのがこの比叡山延暦寺です。

この比叡山延暦寺からは
浄土宗の法然、浄土真宗の親鸞、臨済宗の栄西
曹洞宗の道元、日蓮宗の日蓮などの開祖が羽ばたいていきます。

と解説ではお話ししていましたが
まぁ歴史的に見ても当時の比叡山延暦寺の中身の影響も
あったのだろうと思います。
いつの時代も時の権力を握ると、悟りを開いたであろう
僧侶でさえも煩悩に負けてしまうといった良い例ではないかと思います。

最後にこの大講堂の前にあった鐘楼ですが
皆さんもよく知っている鐘だそうです。

わかりますか?

実はこの鐘。
大晦日の「ゆく年くる年」で映る鐘なんだそうです。
別名「開運の鐘」というそうです。

あ〜写真撮るのに必死で鐘つくの忘れた・・・。