• たかが石・・・されど石・・・

こんにちは。
木村石材の木村 希です。
今日は寒くもなく過ごしやすい1日でしたが
茨城県まで行って来ました。

実は一昨日3回目のワクチン接種をしたので
副作用が出ることを想定して2日間猶予を設けていたのですが
昨日も全く出ることなく、昨夜も問題なかったので
いつかは一度行ってみたいと思っていた
「いばらきストーンフェア2022」に行って来ました。
2年ぶり?3年ぶりなのかな?
本日から3日間の開催です。

詳しくは↓から

いばらきストーンフェスティバル

明日、明後日は打ち合わせ、商談が入ってしまっていたので
今日しかなかったというのが本音です。

いつも真壁に行く時は5時前に出るのですが
今日はトラックでもないので6時で大丈夫だろうと思ったのが
大失敗でした。
5時出なら2時間ぐらいで着くはずが3時間半もかかってしまいました。

会場は桜川市役所大和庁舎駐車場です。
桜川市は真壁町、大和村、岩瀬町が合併してますので
元々の庁舎がそれぞれありますからね。

会場に着いて、出店業者のマップを頂いたのですが
あれれ?知ってる人がほとんどいない・・・
実はこのイベントは我々業界人向けというよりは
一般消費者に向けた部分が強かったので・・・

入ってすぐの所に茨城県の銘石の原石が
展示(?)されてました。

石割りなどの実演も行われていました。

そんな中でやっと顔見知りの方に会うことができました。

まずは今から10年以上前でしょうか?
僕の前の青年部会長が行った
「石あかりプロジェクト」の時に非常にお世話になった
【石匠の見世蔵】(いしくのみせぐら)の主催の相田さんです。
地元、航空公園の市民フェスに青年部で出た時もご協力いただき
非常に懐かしい話で盛り上がっちゃいました。
それに「いしおくん」のしおりも頂いちゃいました。

その隣のテントが全国石材技能士会の先先代会長の稲葉さんでした。
ちなみにこちらが稲葉さんの作品です。

正直、ハロウィンのカボチャで四苦八苦していた自分が恥ずかしいです。
さすが真壁の伝統工芸士です。

色々お話ししていて
現在、進行中の全国石材技能士会30周年記念誌にも載せる予定なのですが
茨城の理事さんからご紹介のあった現物を見に行くことにしました。
場所は桜川市真壁庁舎です。

浅野長勲と綱子像です。

2011の東日本大震災で被害を受け
伝正寺から茨城の石材職人達の有志によって
眞壁庁舎前に移設されたそうです。

稲葉さんに伺った話では頭の細いカンザシの直径は7分∅(約2センチ丸)だそうです。
完成したのが大正7年ですので、今ほど加工機械などない時代ですから
何本も作っては失敗しを繰り返したんじゃないかとのお話でした。
一般の方だと分からないかもしれませんが
石は薄く、細くすればするほど壊れやすくなります。
ましてこの長さでこの細さですから、今の加工機械を使っても
かなり神経を使う作業になるのは間違いないですね。

さすが日本の三大石材産地の茨城県ですなぁ。
子供の頃から、親のトラックの助手席に乗って来ていましたが
改めてやはり凄い所でした。