こんにちは。
木村石材の木村 希です。
新規洋型墓石の引き渡しが完了しました。
ちょっと寒かったですが
昨日、開眼供養をご住職に執り行って頂き
無事に引き渡しが完了致しました。
今回はお施主様のご希望であまり他には見ない型です。
ちょっと見えにくいですが、一番下台はインド黒のMU、
そして台石は白御影の稲田石、そして竿石はインド黒のMUという
複合型のお墓になります。
まずは4つ合わせの台石から施工して行きます。
4つの石で構成されるので内側には補強金具を付けます。
そして稲田石の台石ですがこちらは
地震ゲルパッド【泰震】で施工します。
そして竿石になりますが、お客様の希望で
厚みが7寸(約21㎝)と幅に対して薄いので
台石に大入り加工で施工します。
もちろんこちらにも【泰震】で施工します。
さらに竿石下場にステンレスピンを入れます。
こちらのピンもセメントでガチガチに固定ではないので
【泰震】の免震性を損なわないように考えています。
墓誌台は下駄付き構造になるので
こちらの下駄にもステンレスピンで補強してあります。
そして竿本体と墓誌を施工し
家紋石等を付けて完成です。
デザインの統一性を計る為、花立はステンレスの黒発色になっています。
また、黒の香炉の場合、特に夏場にお線香の高熱と
日差しで熱くなっている所へ
お参りの水等がかかって、ひび割れする恐れがあるので
それを防止する為、ステンレス製の香炉ガードも付けてあります。
石は硬いのでヒビなんか入らないと思っている方も多いでしょうが
花崗岩や斑糲岩などは意外と熱にはそんなに強くないのです。
実際に滑り止めのために、バーナー仕上げと言って
石の表面をバーナーで煽って結晶を飛ばして表面をザラザラにする
加工方法もあるくらいです。
(よくビルのエントランスや駅等でも使われています。)
一般の方ではそのような事を、知らないのは当たり前ですから
このような所にも気を使ってあげるのもいいのかな?って思っています。
今回はお墓には梵字を入れるとのことで
薬研彫りをしたり部材の石を変える等と
非常に面白い経験をさせて頂きました。
さりげなく竿石の天場前だけ付けたR面や
花立と家紋石が台石の稲田石に映えて
イメージ通りだと非常に喜んで頂けました。
ありがとうございました。