こんにちは。
木村石材の木村 希です。
今年の梅雨はしつこく降ったり止んだりを繰り返して
雨が続いていますね。
やっと来週辺りには梅雨明けありそうですが・・・
今回はお墓のお引っ越しです。
お引っ越しと言っても遠方からでは無く
同じ墓地内から別の場所への引っ越しとなります。
こちらの墓地ですが、後の生け垣の後が崖というか斜面になっていて
昨年、この隣接する住宅が取り壊しになった時に
この背面の斜面を少し削った事から事は始まりました。
施主の方が何かあった時に(地震や土砂崩れ等)このお墓が下を走る道路へ
落ちてしまうのではないか?
その他にも様々な要因があったのですが
ならこの機会に「墓じまい」という選択になった事でした。
ここは共同墓地という事もありますし、当社で40年以上前に
施工させてもらった案件ですし、施主の方もよく知ってる方でしたので
なんとか「墓じまい」ではなく別の方法を考える事にしました。
昨年、この墓地内で墓じまい(他社)を行った区画があり
大きさも一緒でしたので、管理者の方にいきさつを説明して
場所の引っ越しを承諾して頂き、施主の方にも説明して
お墓のお引っ越しとなりました。
納骨堂と根石(外柵1段目の3方)は再使用は難しい状態でしたので
新規となります。
まずは引っ越し先の場所に
基礎工事を行います。
根切りを行います。
ぐり石、砕石を転圧し仮枠を組み
D-13鉄筋にて配筋してスペーサーブロックで鉄筋を浮かします。
生コンを打設し養生します。
次には石塔他の解体となります。
その後、外柵部分を解体して
外した部材のセメント等を撤去し、水垢等の汚れ落としをして
補強金具用のアンカーの口穴を加工していきます。
まずは外柵の1段目から施工して行きます。
ステンレスの補強金具を付けていきます。
納骨堂、墓誌用の柄石等を施工して行きます。
次に外柵2段目の羽目になりますが
こちらもセメント等を除去して下ごしらえをしていきます。
石塔の施工には地震ゲルパッド【泰震】を使用します。
化粧砂利施工前に雑草予防等の役目を果たす舗装砂を施工します。
無事に引っ越しが完了しました。
今回はちょうど引っ越しが出来る場所があったことなど
運が良かった部分も大きいですが
簡単に「墓じまい」ではなく
もしかしたらお墓を残す方法がある場合もあります。
解決策が見いだせる場合もありますので
ぜひご相談下さい。