先日、入荷した宮城県産磐梯御影の石塔他の字彫りを行いました。
字彫りはサンドブラストで行うので
まずはゴム切りを行い養生します。
養生後、字彫り小屋に入れて
サンドブラストにて字彫りを行います。
字彫りの終わった水鉢です。
普通はこれで終わりか、白ペンキなどを入れますが
石本来の素材を活かしたお墓にしたいというこだわりから
さらに手をかけます。
細ノミにて「つつき仕上げ」を施します。
これにより、白ペンキなどを入れなくても
家紋ぐらいのサイズのものなら十分に石本来の色だけで
はっきりさせることが出来ます。
竿石の正面文字もサンドブラスト後に一手間かけます。
竿石の文字の中は
ニューマと呼ばれる震動ノミを使って
文字の底をさらっていきます。
これにより白さが引き立ちますので正面の文字もはっきり見えます。
そしてこちらは墓誌の天額ですが
元々黒い石なのでそのままでも良いのですが
こちらも手をかけます。
ニューマでおおよその凸凹を均等にした後
細ノミにてこちらも「つつき仕上げ」を施します。
同じ石でもこのように一手間加えることで
見栄えが全然変わってきます。
この「つつき仕上げ」は一級技能士の
技能検定試験の時にも課題に入っています。
せっかく覚えた技術は使わない手はありませんので
少しでも普段の仕事の中に加えることを
心がけています。
あとは、現場への取り付け施工となります。