• たかが石・・・されど石・・・

こんにちは。
木村石材の木村 希です。
残暑が残り、台風が九州、沖縄に接近して秋の様子を見せていますね。
今日はちょっと仕事の話じゃありませんけど。

ちょうど先週に東京ビックサイトにて
「エンディング産業フェア」なるものが開催されていました。
ちょっと探していたものがあったので行ってみたのですが
お目当てのものは無く、石材関係もホントほぼ無い状態で
どちらかというと葬儀関係が主でした。
昔は、ジャパンストーンフェアと言って全国の石や機械メーカーなどが
所狭しと並んでいて非常に楽しかったのですが・・
まぁ予想はしていたのですが、ちょっとガッカリでした。

さて、先週末に乗っている車の定期点検がありディーラーに行ってきました。
今はホンダのフリードに乗っているのですが、もう来年2月で3年になります。

子供の頃から自動車と飛行機(要するにエンジンで動くもの!)は大好きで
今でも、年に1回はスーパーGTを見に富士や茂木のサーキットに見に行っています。
ただ、自分で運転するのは流石にもう怖さが先に出てしまうのでフリードで十分なんですが。

そんな事も知っている担当営業と話していると
「入り口にあるの見ました?」と。
「ん? 何?新型のステップワゴンの事?」
「違いますよ!今日、陸送車で来たばっかりなんですよ!タイプR!」

そう!今月2日に発売が始まったばかりのシビックType Rです。

今、ハイブリッドや電気自動車が全盛の時代にホンダが投入したスポーツカーです。
脱炭素の世界的流れから欧州のBMWやメルセデスもハイブリッド、E powerに走る中
国内メーカーでもスポーツモデルは非常に少なくなっています。
最近ではトヨタがスープラ、GR86を出し、日産が新型Zを出したりとありますが・・
ただ、スープラはエンジンはBMWと共用ですし、86はスバルと共同開発、ヤリスはマツダと共同開発と・・。
自動車メーカーもコストを抑えるためOEMが盛んになっている中
基本的にOEMをしていないのがホンダです。
(まぁレースの4輪部門と2輪部門が今年から一緒になってHRCになりましたけど)

ただ実際にはホンダ最上級スーパーカーのNSXは生産終了となりました。
おそらく内燃機関のエンジン搭載のスポーツカーはホンダもこれで最後になるのではとも。

ナンバーがまだ付いてないので試乗はしませんでしたが、運転席には座らせてもらいました。
スポーツタイプのホールド性の高いシート、アルミ製ティアドロップ型のシフトノブ等
非常にスポーティーな視界が広がりました。(あと20年若ければ楽しそうだけどなぁ)

リアもType R専用のリアスポイラー、3本出しマフラー、そして真後ろから見ると良くわかるのですが
結構なワイドトレッドになっています。
前輪フェンダーに見える細長いスリットはブレーキの放熱用だと思います。
エンジンルームも見せてもらいました。

2リッター横置き4気筒のVTEC ターボエンジンで330PSを発生するそうです。
トルクは42,8kgf/nあるらしいので、かなり攻めた車だと思います。
当然、このパワーを制動するために、ブレーキはブレンボ社製の大口径ブレーキとディスクがついています。
タイヤの扁平率30でした。うひょ〜薄い!

世の中的に脱炭素の動きは決して悪いことではないと思います。
ただ、電動化するにしても今年の夏のように電力不足が叫ばれ
結果的に原発を再稼働、新設というとんでもない話も出てきています。
化石燃料で走る内燃機関の車が全て悪者的なイメージですが
先に、安定した電力の確保や電力に頼らない社会構造の方が先決ではないかと思います。
排気ガスを出さない電気自動車を走らせるために火力発電所フル稼働じゃ本末転倒だと思います。
実際に、世界ラリー選手権(W R C)は本年度からバイオ燃料になりましたし
スーパーGTも来年からは同様に変わるそうです。

興味ない人からすれば
「レースなんか燃料撒き散らして早く走って何がいいの?」
と言われたことがあります。
ただ、F1初めラリーもGTもここで培われた技術が市販車にフィードバックされて
エンジン開発、燃費性能、出力、走行安定性などが生かされている事が知られてない事実ですね。

これは石材業にも同じような事が言えます。
「所詮、石でしょ?なんでこんなに高いの?」と。
石の塊からお墓になるまでの工程を
生でなかなか見てもらうことは難しいのですが
車と違って天然資材の石でフルオーダーで作るという事だけでも
工業製品とは違うんですけどね。
まぁ長くなっちゃいそうなんでやめときます。
なんか車好きじゃないと解らないような事ばっかりでした。
すいません・・・。

結局、自分でもよく分からないのですが、はっきりしているのは
あえてこのご時世の中、ホンダ創設者の本田宗一郎イズムというか
ホンダというメーカーの「ものづくり」の意地を見たような気がしたひと時でした。