• たかが石・・・されど石・・・

こんにちは。
木村石材の木村 希です。
今月初めの事ですが、人生初の九州上陸を果たしました。

今回はちょっと長いです。すいません。

現在、全国石材技能士会という団体で
事務局を仰せ使っておりまして
就任以来コロナ禍の為、2年連続で書面総会だったのですが
やっと初のまともな総会が開かれました。
場所は大分県です。
3年前から計画はしていたのですが、延期に次ぐ延期で
ようやく開催に漕ぎ着けました。
大分の会員の皆様のおかげであります。
出発当日の羽田は朝から雨模様でした。
早く着いたので展望デッキへ上がってみましたがこの有様です。

無事に飛行機に乗って大分へ到着。
出発の羽田と違ってまるで夏の楽園状態でした。

空港からのバスで会場に到着。
総会の準備を始めます。

無事に総会も終わり、懇親会も終わりましたが、完全に酔ってしまい
別府の湯は翌朝早くに堪能しました。

翌日は大分県理事の方がセッティングして下さいました研修へと向かいます。
まずは宇佐神宮です。

ここは全国にある八幡神社の総本社という事でした。
正直、まったく知らなかったのでびっくりしましたが・・
毎年、大祭にお呼ばれしている神社もここが大元なんだと不思議な感じでした。

境内には日本一の手水鉢がありました。
コロナ感染対策の為、フタがかけられてしまっていたのは残念でした。

山口県産の徳山みかげ製で重さ25tあるそうです。
設置するときにはレールを引いて奥の木にウインチつけて施工したそうです。
というのもこの仕事を請け負ったのが
案内をしてくださった大分会員の方だったというのもびっくりでした。

本宮へ向かいます。

朱に塗られた立派な拝殿です。


ちょっと変わっていたのが参拝の仕方です。

通常の神社とは違うのですが、島根の会員の方のお話だと
出雲大社と同じだそうです。
正直、出雲大社行った事ないのでそれも驚きでしたが・・・。

そして昼食となりますが豊後高田市に向かいます。
この町は20年前に町おこしで「昭和レトロ」の街づくりをしているそうです。
そういえばうちの近くの西武園ゆうえんちもリニューアルして
昭和レトロやってます。まだ行ってないけど・・。
詳しくは↓

豊後高田市 観光協会

中心部にあった広場というかアーケードに大好きなものがありました。
そう!旧車の数々です。

稲村ジェーンでお馴染みの「ミゼット」

ジウジアーロがデザインを手掛けた「いすゞ117クーペ」

縦目グリルの「トヨタ クラウン」

この斜めのグリルが特徴的な「トヨタ コロナ」
ただ、ちょっと保存状態というか設置状態が悪く、屋根はあるのですが
風雨が入り込むような場所のせいか、所々にサビが出てしまっているし
ジャッキアップしていないのでタイヤも潰れているのがもったいなかったです。

そして室内にあって唯一、ナンバーもついていたのが「スバル360」
これは非常に綺麗にレストアされていました。
実は僕も持っているのですが・・・

昼食後、国東半島内部に向かいます。
着いた場所は両子寺です。


実はこの「両子寺」と書いて「ふたごじ」と読みます。
天台宗別格本山で718年に仁聞菩薩が開基だそうです。

護摩堂(本堂)を見学させていただきます。
内部は撮影禁止でした。
本堂前には立派な塔がありました。

材質はこの周辺で取れる安山岩らしいのですが
ちょっと触った感じでは砂岩のような感じでした。
そのためか。この不動明王も風化がかなり進んでいました。

そして国東半島では最大級の石製の仁王像がある仁王門です。

そして境内にあった檀信徒墓地なのですが
不思議な形でした。そういえば本堂前にもあったな!

これは国東半島にだけ伝わる「国東塔」と呼ばれる形だそうです。
宝塔にも似ているのですがちょっと違う。
さすが九州のお墓ですねって感じがこの金入れです。
国東半島ってかなり日本の歴史でも古いらしく
大元は渡来人が多く、女優の財前直見さんの先祖である
財前家はこの国東半島の豪族だったそうです。

東京へ向かう帰途の飛行機からですが


段々と雲が増えて。着いたら案の定雨でした。

人生初の九州・大分でしたが、自分が思っていたよりも
歴史的に深い所だったという印象でした。
日本は広い!まだまだ知らない事がいっぱいありますね。
非常にいい経験ができたと思っています。