• たかが石・・・されど石・・・

こんにちは。
木村石材の木村 希です。
前回の「関東の石舞台古墳」に引き続き
今回も古墳でいきます。

こちらも県立嵐山史跡の博物館の学芸員の方に
教えていただいた古墳です。
前回の行田にある八幡山古墳とはちょっと違うテイストですが
この場所ならではという感じでした。

場所は以前ご紹介した「日本一の板碑」のある
長瀞の近くの皆野町です。
大きさとしたら思ったより小さいのですが
こちらも秩父青石を使って石室が作られています。

石室の両側の壁は細かい青石を平行に積み上げる形で作られています。
奥の壁は大きい板で、隙間を細かい石で詰める感じに
造られていました。

横穴式の石室で綺麗に積み上げています。
よく見ると横の壁の下の方は大きめの石を並べて
その上に平行に積み上げています。
さすが秩父青石が豊富に使われています。
6世紀後半から7世紀ぐらいにかけて造られたという事ですから
古墳時代後期から飛鳥時代にかかる西暦500年〜600年くらいですから
いにしえの時間を感じます。

不法侵入を防ぐため、柵があるので
行田の八幡山古墳のように中に入れませんでしたが
できれば中に入って見てみたかったです。

ただ・・・一つ問題が・・・
皆野町のHPのマップがいい加減すぎるというか・・迷った・・
やっとのことで見つけました。

そしてこの近くに秩父青石の採石場跡があったのを
覚えていたので行ってみました。
場所は日本一の板碑に近い秩父鉄道樋口駅近くとなっていますが・・・

車幅ギリギリの山道をドンドン上がっていきますが先が見えない。
民家がポツポツから全く無くなり大丈夫か〜?と。
するといきなり道がなくなって行き止まり。

??

車降りて右に山の斜面に小さな看板(?)のようなものが。

ん〜 雑・・・・わからん!
ここから600mか!と言うことで登ってみます。
足元には青石がゴロゴロ。
この辺は小川町の採石製作場跡と同じです。

ただ・・斜度がすごいきつい!
さらにその山道に落ち葉が多くて滑るし、見えないしで
足を取られて2回くらい転びました。
息を切らしながら4つ目のカーブを曲がると
まだ100mしか登ってない。
時間はもう15時30分を回っていて薄暗くなり始めています。
さすがにこれはヤバいと感じ断念しました。

どのような感じか見てみたかったのですが
次回、再度チャレンジ・・・いや。夏場じゃもっときつそうなので
これで止めときます。(笑)