• たかが石・・・されど石・・・

こんにちは。
木村石材の木村 希です。
沖縄、奄美地方が梅雨入りして
関東も6月8日前後に梅雨入りか?という予報も出ていましたので
ご依頼を受けている案件を梅雨入り前にということで
2日間に分けて4ヶ所の戒名の追加彫りを行いました。

現場にて追加彫りを行う場合は
どうしても字彫り砂を高圧で吹き付けて彫る為、
天気との勝負の所があります。
石が濡れていると、どうしてもゴムシートの食い付きが悪くなるので
上手く彫れなかったりと様々な弊害が起きます。

昔、字彫りを始める直前に雷雨が来て
パラソルを差して彫った事がありましたが
湿気で砂が固まって詰まってしまったりと非常にやりづらく
大変な思いをした記憶があります。

今回は現場がそれぞれ散っていたので
現場間の移動、現場への機械の搬入等が
結構、大変な箇所が重なりましたので
2日間に分けました。

まずは1箇所目です。

現場が階段を上がった一番上でしたので
サンドタンク他の機材を運ぶだけでもちょっとした山登りです。
字彫り後に養生して白を入れます。

スプレーの乾燥を確認して養生していた
ゴムシート他を剥がして終了。
次の現場に向かいます。

次は平坦ではあるのですが
後ろが林なのでいかんせん蚊が多い!

字彫りが終わった頃には首筋を4ヶ所も喰われていました。
こちらの現場では、香立てのピン金具も依頼されていましたので
字彫り後に取り付けます。

ステンレス製の香立てになります。

先に台座を取り付けての施工となります。
関東では横に寝かせるタイプが多いので
久々の取り付けとなりました。

時間的にはもう1件いけそうだったのですが
砂が足りなくなったので戻ると
空の色が急変して夕立のような雨が!

無理しなくて良かった・・・

翌日に残り2件を行います。
今度は同じ墓地内なのですが端と端なので
エアホースが届くはずも無く移動しなければなりませんので
結果オーライでした。

1件目は2霊分の字彫りでした。
そこから機材を一回撤収して
最後の1件に近い場所まで移動します。

偶然にも2件とも浮金石の石塔でした。
汗で字彫りの粉が濡れたヤッケにびっしり付いていましたが・・

このように、石屋の作業は
天気に左右される部分が結構ありますし
基本的にはお墓参りの方が多くなる週末は
極力、お参りの邪魔をしてはいけないと思っていますので
よっぽどでない限り土日の作業は避けています。
どうしてもコンプレッサーの音もありますし
狭い場所の場合は通路を塞いでしまう事もありますので。

ということで補修や追加彫り等は時間に余裕を持って
ご依頼頂ければと思います。