• たかが石…されど石…

こんにちは。

木村石材の木村 希です。

墓誌の磨き直しを行いました。

来月にかかる現場の案件です。

別の石材店が分譲区画を作った所なのですが

まだ、石塔が建っていない墓地は

外柵に組み込んである墓誌に「○○家之墓」と彫ってあります。

今回、新規に石塔を建立するのですが

石塔の正面と同じ言葉が墓誌に彫られているっていうのは

なんか変な感じです。

どうやら、この分譲区画を作った石屋さんの企み(?)は

石塔を建立する時に墓誌まで真っ新に交換しようとしていたようです。

当然、これはお客さんの負担となりますので

あまり歓迎できるとは思えませんでした。

ということでお施主さんにご提案して

交換よりも費用的に抑えることができますのでということで

墓誌の文字を一度削り落として、再研磨して使いましょうと言うことになりました。

分譲区画を求めた時に、当然この墓誌も金額に入っていたわけですし

無駄にするのも納得できなかったのでこの方法をお薦めしました。

確かに、厚みは削るわけですから若干薄くはなってしまいますが

気になるレベルではありませんからね。

 

まずは、墓誌を外そうとしたのですが、かなり窮屈な現場でしたので

狭い場所で無理をすると破損の可能性がありましたので

墓誌台ごと外して一度、作業場に持ち込んで外すことにしました。

色々な道具を使って上手く外すことが出来ました。

こちらが外した墓誌台ですが穴の隅の角取りがかなり甘かったので

この部分も取り直ししました。

現場で上手く外れなかったのもここの部分が引っかかっていたようです。

 

ここから墓誌を磨き下ろします。

まずは研磨機の台に載せてから

面(角の部分)を太めに取り直します。

これは削り落とすわけですから、これをしておかないと

面がなくなって角がボロボロになってしまうからです。

準備完了して磨き下ろしを始めます。

#80の荒目の研磨盤で削り落としていきます。

この時も、平面を崩さないように神経を使いながら平面度を保ちつつ

削り下ろしていきます。

途中の状態です。

彫った部分が浅くなってきました。

ということは面も薄くなっていますので、面幅を見ながら面を取り直します。

そしてさらに磨き下ろしていきます。

なんとか文字等が消えました。

ここから再研磨を始めます。

#200〜#3000まで6回砥石を変えながら仕上げていきます。

特に#200の時には平面度をチェックしながら慎重に進めていきます。

最後に面部分を磨いて

ばっちり磨き直し完了しました。

自社でこの作業が出来るの事は当社の強みでもあります。

通常は産地等へ持って行って、下請けの加工屋さんにしてもらう作業ですので

当然、費用的にも高くなると思われます。

石屋である以上なるべく自分で出来ることは自分でやる!

まぁこのような作業が好きというのもありますが

当然の如く、終わって綺麗に光った石面を見ながら

ニヤニヤしていたのは言うまでもありませんけど・・・・。

 

あとは、確認して頂いている原稿のチェックが終わり

石塔が入荷してきた段階で、一緒に字彫り作業を行います。