まさにその名の通りに
黒雲母の中に白い長石が舞う石模様
それが深山ふぶきです。

採石事業を行なっているのは(株)フクイシ さんです。
採石場所は福島県田村市船引町になります。
山道を歩いて丁場へ向かいます。
段々と大きな岩盤が見えてきました。

丁場がどんどん大きくなってきます。

大きな岩盤が見えてきました。
こちらも浮金石同様にワイヤーソーを使っているようです。

こちらは現在掘っている場所より手前で見つけたのですが
真ん中斜めに入っている白い帯ですが
決してペンキ等で塗ったわけではなく
自然の模様というか石目なんです。
これってすごい事だと思いませんか?
自然にこれだけ綺麗に一直線に
色の違う層ができる!
昔、香川県の石を掘っている大先輩が
口癖のように仰ってた
「石は地球からの贈り物」って
ホント 納得できますよね。


この「深山ふぶき」ですが
いわゆる「白御影」と呼ばれる
仲間になると思うのですが
他の石種に比べるとかなり「青み」が
強いんですよね。
昔からそれがちょっと不思議だったんですが
答えとはいかないですけど
なんとなくのヒントがありました。

これは深山ふぶきの山から見た状態なんですが
正面の山(アンテナが立っている)は
浮金石の採れる黒石山なんです。
浮金石って青黒い石目ですけど
あの浮金石の色素と深山ふぶきの色は
一緒じゃないかと?
ただ、石の分類的には深山ふぶきは花崗岩で
浮金石は斑れい岩ですから種類は違うけど
石が生成(作られる)過程で何かしらの
共通点があってこの色調になったのでは??
と! 自分の中では答えを出してみました。(笑)
自分はこの深山ふぶきに関しては
残念ながらまだ、香炉でしか使ったことはないのですが

吹雪を思わせるこの石目、色調ではありますし
国産材としてはコストパフォーマンスも
非常に良いと思いますので
おすすめです。