宮城県の丸森町で産出される
糠目の花崗岩が伊達青糠目(だてあおぬかめ)です。

肌理が非常に細かく
香川県の庵治石のように「斑(ふ)」が
浮くこともある非常に綺麗な石の一つです。
採石業務は(株)石匠松もと さんが行なっています。
そして採石場所ですが宮城県伊具郡丸森町であります。

上の写真に映る、正面の山の尾根の向こう側が
ある石の採石場になります。
それは過去にもご紹介している
みちのく銘石のエース 磐梯御影です。
実は、今はもう採石中止になってしまった
「吾妻御影糠目」そして
みちのく銘石エースの「磐梯御影」の
従兄弟とでも言うのでしょうか?
こちらはGoogleアースからの航空写真です。

赤い部分がこの伊達青糠目の丁場です。
そして青い部分が磐梯、吾妻の丁場になります。
個人的には磐梯と吾妻糠目の中間の肌理の細かい石が
この「伊達青糠目」であります。






丁場は磐梯から比べると少し小さい感じもしますが
非常に歩留まり(製品化率)が少ない為
希少性も含め、高価な石の部類に入ります。
割り肌を見てもかなり緻密な綺麗な石目です。

正直、まだ自分は使った事がないので
直接的な感想が言えないのですが
吾妻糠目がもう無くなってしまった現在
選択肢の一つとしてありだと思います。
一緒に行ったこの石をよく使う
組合の仲間に聞いた所
これと言った問題もないとの事でした。
今後、一度使ってみたい石種の一つとなりました。