来月上旬の納骨式予定の現場に
戒名の追加彫りを行いました。
今回は2件とも入間市でした。
1件目は共同墓地だったのですが
ここ数日の寒さの為か
石が夜露で濡れていたので
拭き取って乾燥したのを確認してから字彫りをします。
無事に終わり次の現場に向かいます。
こちらは今から13年前にみちのく銘石の一つの
宮城県産 吾妻糠目で
五輪塔を建立させて頂いたお客様です。
この吾妻糠目も現在ではほとんど石が出ない
状態なってしまっているのである意味、希少な石種です。
今でも、色あせること無く綺麗な状態でした。
本体、及び墓誌は以前からあった物なのですが
使われている石がこの辺りでは珍しい石でした。
岡山県産の備中青という石です。
別名「飛鳥」とも呼ばれています。
数年前に奥様が亡くなられた時に
既存の墓誌がいっぱいになってしまっていたので
同じ備中青で追加の墓誌を立てさせて頂いた現場です。
墓誌台は茨城県産の稲田石の小叩き仕様です。
字を彫っている感じでは非常に彫りやすいというか
クセの無い感じでした。
こちらのお客様は自分にとって非常に嬉しい思い出のある方で
五輪塔を建てる時に
「100年近く持つってこと考えれば、車買うより安いよな!」と
言って頂き、この吾妻糠目を選んで頂きました。
そうなんですよね。
確かに、お墓ってよく「高いよね」と言われるんですが
耐用年数考えて、年割してもらえば
住宅や車と比べたら全然安いはずなんです。
ただ、お墓って常に生活に密着していないから
「高い!」ってなってしまうのかと。
しかし、石と一口に言っても
産地や石種によってはこの耐用年数も変わってきますので
長い目で見た時に、ご予算が許す限り
国産石種をはじめ
「安かろう悪かろう」以外をお薦めしているわけです。