• たかが石・・・されど石・・・

こんにちは。
木村石材の木村 希です。
今日は、本来なら現場追加彫りを
行う予定でしたが、長引いた雨で断念して
依頼されていた実験を行うことにしました。

実験というのは取引のある
道具屋さんからの依頼が発端です。

現在、石屋の世界では石に字を彫る場合は
サンドブラストを用いるのが一般的です。
その場合、彫る部分以外をマスキング(養生)するには
専用のゴムシートを使用します。
下の写真は字彫り後に剥がしている所です。

このゴムシートに代わる新素材です。
数ヶ月前に一度、実験したのですが
正直、その時は使えないとの結論でした。

背面の糊が甘かったので
4文字でしたので上からそれぞれ

  1. ゴム糊➕固定スプレー
  2. ゴム糊のみ
  3. 固定スプレーのみ
  4. 何もなし

この状態でやってみましたが
4に関してはコンプレッサーのエアが当たっただけで
めくれてしまいました。

そして今回は糊含め改良されたとの事ですので
どうなるか楽しみです。
まずは検体となる石ですが
作業場に転がっていた端材を磨いて準備しました。
浮金石です。

石に貼ってみます。

上に貼ってある保護シートを剥がします。

貼る時に触った感じでは
前回よりは糊が強いようだけど
ゴムシートに比べると・・・大丈夫か??

周囲を養生してゴムハンマーで圧着。
それでも不安なので(笑)一番上の「明」だけ
固定スプレーをかけてみる。

いざ!字彫り小屋へ!

大丈夫か〜・・・😰

彫り始めると
んん??
あれれ 大丈夫だなぁ。
「鏡」の文字のシマも飛ばない。
結構、ノズル近づけても大丈夫。
それ以上に、ゴムのように垂れてこない。

結果、表面の薄い膜のような部分はテロテロになっているが
大丈夫だなぁ。

剥がしてみると問題なし!

細かい事言えば、まぁ課題はまだまだあるけど
前回に比べれば、数段の違いが!
あとはコストかな?

場合によったらこれはもしかしたらもしかするかも!
今後もこの実験に協力していきますので
随時、報告します。