• たかが石・・・されど石・・・

こんにちは。
木村石材の木村 希です。
お盆が過ぎてもまだ灼熱の残暑が続いております。
そんな中、行ってきました。

先週は、全国の理事会やら前期技能検定やらと
ほぼ仕事にならない1週間でした。
そして今週です。

29日より国際展示場いわゆるビックサイトで
葬祭業界の展示会である
「エンディング産業フェア」なるものが開催されていました。

今回で9回目となりますが、年々 我が石材業界の出展は減り
内容は正直、寂しいものになりつつあります。
そんな数少ない石材業界の出展でしたが
道具屋さんのブースに顔出して談笑したり
香川県産庵治石の石翔会のブースでは
他の石材関連ブースに行くのを忘れてしまうほど
数年ぶりの知り合いと再会し話し込んでしまいました。
それにしても葬儀業界の方は
次から次へと新しい手を打っています。

前回は会場滞在20分という最短記録でしたので
今回は一応、下調べをしようと思いイベントHPの
出展業者を見ておきました。
その中でちょっと目を引く出展がいくつかありました。

その一つがこちらです。


はい。金属製のお墓です。
ステンレスとアルミを使っているそうです。
これは屋根付きのタイプだそうです。
現在、都内などでは省スペース型の
期限付き墓所なるものが結構出てきています。
要するに「お墓の賃貸物件」とでもいうのでしょうか。
20年とか30年の定期使用でその後は合祀墓に入れるという事です。
費用も抑え、墓じまいの心配も要らないとのフレーズで
最近多くなってきているものです。
このような期限付きお墓があるのなら
という感覚なんでしょうか?

この金属製のお墓の耐用年数が約25年らしく
お墓と違って100%リサイクルできるとの事で
SDGsなお墓との事でした。
パンフレットの中には
「お墓の不法投棄・・」というフレーズもありました。
ここ数年多くなっている「墓じまい」が引き起こした
負の問題の一つです。
う〜ん・・確かにガラスのお墓もあるけど・・
石屋の立場からは「お墓が石」であることに意味はあるのですが
現代人にはもしかしたら受け入れる人々も出てくるのか?と
ちょっと不安と共にコロナ禍以降進んでいる
業界自体の変革期の現れなのかなと感じました。

そして相変わらずペット関連は勢いありますね。

自宅室内に置く、遺骨と写真を一つにしたお墓のようです。

まぁペット業界の方は「埋葬」という感じではなく
いつまでも身近にというコンセプトが多く感じられました。
そうそう!ペット用の車載移動火葬機も
結構人だかりができていましたね。
ペットの場合は「産廃扱い」になるので
新規事業としてはハードルが低いのかなって感じですが・・・

 

今回、感じたのはSDGsを意識したものが
多かったような気がしました。
うちも現場で使っているメーカーのカニクレーンの
EV(オール電機)バージョンが展示されていました。
2.9t吊のモデルでしたが価格が1.3千万超えだそうです。
ちょっとびっくり!

アンテナは張っておかないと
やはりだめですね。
石屋の考え方と世間の考え方に
少しづつ「ずれ」が起きているのかもしれません。
いわゆる「柔らかあたま」の
必要性を痛感しました。