こんにちは。
木村石材の木村 希です。
先日、入荷しました石塔、墓誌の字彫りを行いました。
まずは字彫りを行う竿石と墓誌を搬入します。
竿石は石目の散り方等を考慮して向きを決めます。
今回、竿石正面は理趣経の最末尾の言葉である
「同一性故入阿字」という言葉を彫ります。
この書体も先先代のご住職による「書」であり
お施主様の本家のお墓より拓本を取ってゴム切りとなります。
非常に恥ずかしいのですが、この文字の意味も
言葉も見るのが初めてでした。
意味としては
「私たち真言密教徒であり宗祖弘法大師を奉讃する者」という事らしいです。
ゴム切り後、養生します。
サンドブラストで字彫り後にさらい作業を行います。
というのもこのインド産Y-1は非常に硬くて
サンドブラスト後の状態がかなり凸凹の状態になります。
よってニューマ(空圧式ノミ)でさらい作業を行うのですが
今回は新兵器(?)を導入しました。
これがニューマなのですが、上が以前から使っているもの。
下が今回導入しました新兵器で
復刻版の低振動型ニューマです。
使ってみて違いを痛感しました。
こんなにも違うのかと・・・
今回はかなり文字が細い部分もあったので
この新兵器がなかったらちょっと厳しかったと思います。
上の「同」の字の左側がさらい作業後、右側が未施行状態です。
結構な色の違いがわかると思います。
右のはらい部分です。このように凸凹です。
墓誌の天額も同様に行います。
まずはニューマでおおよそ平にしていきます。
そして最後は細ノミで突き仕上げにします。
なんとか終わりました。
さて!現場への施工となります。