• たかが石・・・されど石・・・

こんにちは。
木村石材の木村 希です。
今年も残すところあと僅かになってきました。
実は、先月ですが生意気にも講演をさせて頂きました。

先月の半ばごろになりますが
所沢市の生涯学習センターにて
「石」を中心に講演をさせて頂きました。
最初は9月に行うはずだったのですが
緊急事態等の影響もあり延期されていました。

出入りさせていただいている
お寺さんのご住職にお願いされまして
石の事、石工の事、お墓の事などの内容で
約1時間半ぐらいの時間でお話しさせて頂きました。
県技能士会の事業で、小学生に20分程度の講演は
数回した事があったのですが
大人、まして自分の両親に近い年代の方を相手に
お話をすることになりましたので
人生経験豊かな方相手となりますので
今まで自分で見て、聞いて、経験したものを
フルに出してもやはり追いつかない部分も沢山ありました。

石の事一つとっても、普段仕事で使っている
花崗岩(通称 御影石)などの火成岩だけではなく
他の石種についても改めて勉強、調べることになりました。
以前、このHPの中でご紹介した日本一の板碑も
この講演の為に、実際に自分の目で見なければということで
行ってきました。
詳しくはこちらから

日本一の石塔婆

お世話になっています親方にもお願いをして
様々なお話を聞かせて頂き参考にさせて頂きました。
昔の石工は解っているつもりでしたがやはり凄いです。
その意味も込めて、昨日の全国石材技能士会の役員理事会前に
祖父母のお墓参りに行き、祖父に改めて頭を下げてきました。

やはり話だけでは解りにくい部分が多いと思い
パワポのデータ作成に2ヶ月近くかけて当日を迎えました。

講演当日は、50名弱の方が来て頂き
緊張から早口になりそうなのを抑えながら
なんとか無事に終わる事ができました。
自分の中では、単にお墓と言っても
材料となる石を非常に過酷な環境の中で
掘り出してくれている山の方達の事を
伝えたかったのが1番の狙いでした。
それは自分が唯一出来ない石工の作業工程だからです。
(株)はなつか さんや(株)八巻石材工業さんの
山などを自分の目で見てきた事をお話しして
そこから加工されて、字彫りをしてお墓になっていくという
プロセスを知ってもらいたかったんです。
木枠の梱包のまま現場に来る石屋さんを見ていた人は
結構、驚いていたようでした。

質疑応答のところでも、石屋である自分には
普通の事でも、一般の方には不思議に思っている事を
改めて肌で感じましたので、今後の仕事にも活かせると思います。
講演後の参加者のアンケート結果を見る限りでは
まぁまぁの出来だったようですが・・・

昨年のトトロのオブジェから始まり、ブラックジャック銘板台座
そして今回の講演といい
何か自分の中で今までと違う「」が吹き始めているような
気がしています。

実はこの講演がきっかけで
また面白い事が動き出しています。
今はまだお話しするわけにはいかないのですが
非常にワクワクしています。
今まで自分が石工として積み重ねた経験と
お世話になっている親方や先輩方から教わった事、
それを駆使しての事になるかな?と思っています(大袈裟かな?)

年内〜年明けまで仕事は結構、立て込んでいますが
その中で時間を取りながら進めるつもりです。
来年にはお話しできると思いますので
お楽しみに!

コロナ禍の2回目の年末年始となりますが
今年は、ちょっと面白そうな年末になりそうで
ワクワクドキドキしています。
2年ぶりに高校サッカー部の仲間とも会えそうですし!