• たかが石・・・されど石・・・

こんにちは。
木村石材の木村 希です。
世間は連休3日目との事で台風の影響もほとんど無く
今日は暑いくらいの晴天に包まれました。
そして今日から秋のお彼岸です。
皆様お墓参りには行かれたでしょうか?
昨日、お電話頂きまして
2年前にも頼まれた方から
お墓参りの代行を依頼されて
本日、行ってきました。

このコロナ化ですし様々なご事情があると思いますが
お線香をあげて手を合わせた後、ちょっと複雑な心境でした。
お墓って誰のためにあるのか?って事です。
確かに誰もお参りしない所謂「仏(ほっとけ)」に
なってしまっているお墓よりは良いとは思うのですが
見ず知らずの僕が手を合わせていてもなぁ・・
ただ、お施主さんのお参りしてあげたい気持ちの代行と
割り切ればいいのかも知れませんが、不器用ですから・・・。

別にお参りの代行を主としているわけではないので
よっぽどでないと受けきれないので困ってしまうのですが
これをメインで行う業者も出てきている時代ですので
今後、増えるかもしれませんね。

そんな事を思いながらお墓を掃除している時に、
近くから話し声(?)というか
語りかけるような声が聞こえてきました。

「○○!また来るからね!」「ゆっくりしてね!」等々

ん?一人の男性しか見えません。
そうなんです。お墓に語りかけていたのでした。

これなんです!(^o^)

お墓はで出来ていますから話しかけても答えてはくれません。
(答えたらそれはそれで怖いですけど)
でもそのお墓にいる故人と、お参りしている人を繋ぐ役割は出来るはずです。
ご両親であったり、奥さんやお子さんかもしれません。
でも、お墓の前で声に出さなくても心の中で語りかけることによって
返事はしてくれなくても必ずその想いや気持ちは届いていると思います。
僕は祖父母のお墓の前で手を合わせた後、気のせいかもしれないけれど
なんかすっきりとした気持ちになります。

今、マスコミ主導で「墓じまい」がちょっとしたブームのようになっていますが
お墓が無くなったらこの気持ち(心)の「交換」は出来なくなってしまうんです。

そして、その交換をする為のお墓に携わっているんだと言うことを
再認識させられ、語りかけていた方を見て
非常に清々しい気持ちになった秋のお彼岸の一日でした。