こんにちは。
木村石材の木村 希です。
先日、字彫りの終わった石塔の引き渡しが完了しました。
まずは現場への施工からです。
久々の都内の現場ですが改めて見ると
ホント小さい区画です。
隣との隙間は2分弱(約5㎜程度)なので
石を搬入するにもかなり気を使います。
中央部は納骨堂の穴が空いてますので足場も少ないので
少しづつ気を付けながら施工して行きます。
丘カロート部分の天場に下ごしらえで開けておいたみち切り穴に
ステンレス製のかすがいを入れて補強していきます。
次に石塔の台石になる芝台を施工していきます。
そして芝台の内側にステンレス製の補強金具を取り付けます。
次は芝台の後方に立てる塔婆立ての柱です。
こちらも柱下場にステンレスのピンを入れて施工していきます。
非常に狭く体の取り回しに気を使いました。
あ〜少し痩せなきゃかな?
これで丘カロートと芝台、塔婆立てが出来ました。
次は石塔部分になります。
まずは四つ合わせの中台からです。
こちらも内側にステンレス補強金具を取り付けます。
そして上台、竿石と続きます。
地震対策として【泰震】を使用します。
最後に納骨堂のフタ石を仮施工します。
そして、昨日引き渡しの納骨となりました。
天気もギリギリ持ってくれたので良かったです。
非常に喜んで頂けました。
今回は久々に石塔以外はクレーンを使わずに
手で施工となりました。
20代の頃、池袋のお寺での仕事では常にこの状態だったのですが
久々だったのと、それなりに年齢を重ねているので
ちょっと不安もありましたが
それなりの経験値と意外と体が覚えているものでした。
待っている間、他の古いお墓を見てたのですが
昔の石工職人さんは全て人力で行っていたわけですから
そのような作業を思い出す事になった
今回の仕事は非常にいい経験になりました。
有り難うございました。