こんにちは。
木村石材の木村 希です。
先日、入荷したインパラブルーの洋型石塔の字彫りが完了しました。
ゴム切りが終わった状態です。
今回は、最近多くなってきている2段彫りと
桜の花びらを散らしたデザインとなります。
まずは墓誌から順に字彫り小屋に搬入し、サンドブラストによって字彫りを行います。
水鉢と墓誌の天額は細ノミによるつつき仕上げにてさらい作業をかけます。
今回のインパラブルーは字彫り後は底部が石の性質上、どうしても凸凹になりやすいので
このさらい作業は必須になると思っています。
一度、インパラブルーの和型の石塔で さらい作業のかかっていない石塔を見たことがありますが
正直、ん〜?っていう感じでした。
営業系の石屋さんの仕事でしたから、字彫りは下請けだと思うのですが。
実際、このさらい作業は出来る業者さんも少なくなってますし
時間、費用的にもかかりますから、行わなかったのでしょうか。
写真でも解る様に着色もしないでこれだけ色が変わります。
これが石本来が持つ色ですのでこれを大切にすれば着色などしなくても十分です。
全ての作業が終わり養生していたゴムシートを剥がします。
最初、桜の花びらを立体的に彫ろうかと考えたのですが
現物の桜の花びらは非常に薄いものですし、施主の方からも「桜吹雪」のイメージというお話しだったので
あえて浅く彫ることにしました。
綺麗に出来上がりました。
あとは、現場への施工となります。