さて、先日穴堀加工をしたもう一つの水鉢を
再設置となりました。
花立はプラスチック製でしたのでこんな感じでした。
台座も砕けてしまって筒自体も跡形もありません。
そしてこちらのお客様は香炉が昔のコンクリート製で
砕けてしまっていたので、香炉もご依頼頂きました。
確かにこれでは香皿だけしか残っていませんね。
まずは穴堀加工の様子です。
背面に水抜き穴もあけます。
穴掘り加工後に家紋内部や水鉢本体の汚れが気になりましたので
水垢落としをした後に、高圧洗浄機によって清掃します。
本来、この汚れの除去まで依頼はされてませんが
せっかく落とし込み加工を依頼して頂きましたので
ささやかではありますが、気持ちの問題なのでサービスです。
機械設備を持たない石材店の場合は
加工業者に依頼するわけですが
このような作業は場合によっては
別料金となります。
そして香炉ですが
このお客様の石塔は今は採石が終了してしまっている
山梨県産本山崎石でした。
「同じ石種で作るとなると・・」とお話しすると
「お線香があげられればいいよ」と言って下さったので
以前、加工屋さんからもらった端材で僕が作った
真壁小目石の角香炉になりました。
香炉の側面に字彫りを行います。
字彫りも終わったのでお墓に設置します。
無事完了致しました。
これで、次回のお墓参りの時には
問題なくお参りして頂けると思います。