「天下の銘石」と呼ばれる香川県から採掘される花崗岩です。
四国の香川県で採掘される花崗岩です。
この石の最大の特徴が斑(ふ)が入ることです。
斑(ふ)とは石表面に黒雲母が緻密に入り
指で押さえたような湿り気のようなかすり模様が出ることです。
この現象は世界にも類を見ない特有の現象です。
これだけでもかなり希少なわけです。
源平合戦の屋島の近くの庵治、牟礼地区から採れます。
大丁場と野山という二つの丁場があります。
この大きく分けて2つの丁場に数十社の採石業者が採掘しています。
一つ一つの結晶が細かく緻密であることから
仏像などの細かな加工をするには非常に優れた石です。
また、等級も細目(こまめ)中目(ちゅうめ)荒目(あらめ)とあり
それぞれにさらに等級があり
非常に細かく分かれているため
一口に「庵治石」といってもピンからキリまであります。
ちなみにこの犬のオブジェも庵治石です。
庵治のサビ石です。
また、他の花崗岩と比べても石目が緻密なせいか
極上細目と呼ばれるような最上級品になると
岩盤自体にキズやクラックが多いため
大材(大きな部材)を採ることが非常に困難であり
それがこの庵治石の価値を高めているのも事実であります。
この庵治に見学に行った時に、寄らせて頂いた
加工業者さんのお店には1億円の庵治石の石塔がありました。
さすが天下の銘石であります。